見えない人、見えにくい人、見える人、その誰もが楽しめる本を多くの人に届けたい―これがメノキ書房の願いです。障害の有無にかかわらず誰でもが読書を楽しめる、そんな社会を実現するための一助となりたいと考えています。
メノキの「メ」は「目」であり「芽」です。「キ」は木。木の芽を吹かせ、心の目を育てあげていきます。
当社では書店などの流通も視野に入れた自費出版(エッセイ、自叙伝、歌集、句集、写真集など)の制作のほか、文章作りの手助け、リライト作業などの相談もお受けしています。
メノキ書房
デジタル優先の時代、あえて紙の媒体にこだわり出版社を立ち上げました。本を手に持ち、一枚一枚ページをめくる。紙の質感に触れ、インキの匂いを嗅ぎながら言葉が紡ぐさまざまな世界をワクワクしながら楽しんでいただきたい―それがメノキ書房の願いです。好きなもの、伝えたいものを、愚直に、わがままに作り続けていきたいと思っています。短い言葉で想像の羽をどこまでも広げられる絵本を中心に、障害を持つ人も持たない人も、誰でもが読書を楽しめる書籍の出版を息長く続けていきたいと願っています。
新着情報
『爺さんとふたり』第41話「スーパーヘルパー」
9月のシルバーウイークも水害が起こるほどの雨。そして台風が運んでくる線状降水帯に戦々恐々としながら、中秋の名月も過ぎました。このままじわじわ気温が下がって、あっという間に冬が訪れると思いますので、皆様もどうか寒さ対策はお早めに。
さて、前回は…
長時間のオムツ交換ができない時間帯への裏ワザ。それは担当の訪問看護師さんの技で、尿漏れ対策の完璧を目指すものでした。「尿取りパッドの真ん中にハサミで穴をあけて、穴の後ろ側からペニスを通してパッドでくるむようにしておくと、まず漏れません」。
その通りにしてみると…翌朝本当に1滴も漏れていなかったのです。この話をケアマネジャーUさんにしたところ、「お爺さんのは立派だから」とのこと。怪訝な顔の私に、Uさんは言いました。「オムツ生活が長くなると、ペニスが小さくとぐろを巻いたようになってしまうのよ」。どこにあるのかわからなくなるほどだそうです。
堂々とした爺さんの「健在」ぶりは、流石…?
本日は、
『爺さんとふたり』 第41話「スーパーヘルパー」
をお送りいたします。



いかがでしたか?
寝たきりとなった爺さんは人に恵まれていたこともあり、在宅療養はスムーズに進みました。
高齢・寝たきり・胃ろう等々を支えてくれた3人のヘルパーさんが全員、看護師というのは、ラッキー中のラッキーでした。その中でも、70代のKさんはスーパーヘルパー。彼女は、ずば抜けた経歴と経験をもっていて、爺さんのどんなわがままや体調にも上手に対応して下さっていました。そんなKさんに、爺さんは「あんた、いい女だよ」。この一言が効きました。Kさんは以後、ことあるごとに「いい女なんですから、頑張ってお世話しなくちゃね」と言って、張り切って爺さんのお世話をしてくださったのでした。
次回は 2026年10月15日(木) 第42話「不安と怒り」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
『爺さんとふたり』第40話「裏ワザ」
昨年のような厳しい残暑を覚悟していましたが、最近は秋の長雨とでも言うような豪雨続きです。台風と線状降水帯が連日発生し、川が氾濫。少し前は水不足とニュースで騒がれ干上がったダムの底をテレビで見かけたばかりだったのに、今やなみなみと水を湛えている。ちょっと出かけるときも、災害にあった時の対応を頭に入れておいて、せめて己の身は己で守ろうと思います。
さて、前回は…
睡眠剤の使用に試行錯誤した結果、爺さんの生活は落ち着き、私が夜間に起こされることはなくなりました。
以後、爺さんの一日はほぼこのようにして過ぎていきました。
午前5時→早朝介護 ヘルパーKさん オムツ交換が中心。
午前7時→私が爺さんの体調観察。
午前9時→訪問介護ステーションUさん オムツ交換から胃ろうを介しての朝食、口腔ケア。
日中→訪問入浴や訪問介護。私と妹でオムツ交換などをするときも。
夕方→訪問介護ステーションUさん 胃ろうでの夕食。口腔ケアなど。Uさんは看護師の資格があるので胃ろうによる経管栄養管理ができます。
午後10時→ヘルパーKさん オムツ交換が中心。私は眠剤の投与。
この夜間のオムツ、翌朝までの長時間使用に対応するためのすごい裏ワザがあったのです。
本日は、
『爺さんとふたり』 第40話「裏ワザ」
をお送りいたします。


いかがでしたか?
長時間のオムツ交換ができない時間帯への裏ワザ。それは前出の看護師さんの技で、尿漏れ対策の完璧を目指すものでした。「尿取りパッドの真ん中にハサミで穴をあけて、穴の後ろ側からペニスを通してパッドでくるむようにしておくと、まず漏れません」。
その通りにしてみると…翌朝本当に1滴も漏れていなかったのです。この話をケアマネジャーUさんにしたところ、「お爺さんのは立派だから」とのこと。怪訝な顔の私に、Uさんは言いました。「オムツ生活が長くなると、ペニスが小さくとぐろを巻いたようになってしまうのよ」。どこにあるのかわからなくなるほどだそうです。
堂々とした爺さんの「健在」ぶりは、流石…?
次回は 2026年10月1日(木) 第41話「スーパーヘルパー」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
『爺さんとふたり』第39話「爺さんのライフスタイル」
毎年言ってしまいますが、秋はどこへ行ってしまったのでしょうか。
蝉の声が少なくなってからトンボが空を舞い、夜は虫の音が響き秋の始まりを感じさせる涼しい風を感じ…られたら良いのですが。
いまだ真夏を思わせる熱帯夜に悩まされています。クーラーの電気代が日々気になりますが、どうか皆さん、自分を守るために、暑い日はクーラーで涼しく過ごしましょう。
さて、前回は…
寝たきり老人との真夜中の凄まじいバトルを繰り返しては体が持たないと判断した私。主治医と相談した結果、眠剤を使って眠ってもらう事になりました。爺さんの場合、薬の注入も胃ろうを介して行います。
効果はてきめんでした。爺さんはいびきをかいて眠り、私は久しぶりに熟睡ができました。「この調子でいってくれれば」と思ったのもつかの間、眠剤投与にはいくつか弱点がありました。ひとつは、就寝時に口呼吸となってしまっているため口内が乾き、痰が多くなってしまうことでした。痰が喉の奥に張り付き、呼吸が苦しくなっていました。もうひとつは、幻覚症状が時々見られるようになってきたことでした。主治医が眠剤の種類を変えて投与してくれましたが、薬によっては強い幻覚を見たり、反対に全く効かず、真夜中のバトル再来という事態にも。
そしてある夜、90歳間近の寝たきり老人の声とは思えない大声が家中に響きました。午前3時のことでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第39話「爺さんのライフスタイル」
をお送りいたします。


いかがでしたか?
睡眠剤の使用に試行錯誤した結果、爺さんの生活は落ち着き、私が夜間に起こされることはなくなりました。
以後、爺さんの一日はほぼこのようにして過ぎていきました。
午前5時→早朝介護 ヘルパーKさん オムツ交換が中心。
午前7時→私が爺さんの体調観察。
午前9時→訪問介護ステーションUさん オムツ交換から胃ろうを介しての朝食、口腔ケア。
日中→訪問入浴や訪問介護。私と妹でオムツ交換などをするときも。
夕方→訪問介護ステーションUさん 胃ろうでの夕食。口腔ケアなど。Uさんは看護師の資格があるので胃ろうによる経管栄養管理ができます。
午後10時→ヘルパーKさん オムツ交換が中心。私は眠剤の投与。
この夜間のオムツ、翌朝までの長時間使用に対応するためのすごい裏ワザがあったのです。
次回は 2026年9月15日(火) 第40話「裏ワザ」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
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メノキ ギャラリー
Menoki Galleryメノキ書房とかかわりの深いアーティストの作品を紹介、販売します。 第一弾として、メノキ書房刊 詩画集『かべとじめん』の原画を販売します。
