見えない人、見えにくい人、見える人、その誰もが楽しめる本を多くの人に届けたい―これがメノキ書房の願いです。障害の有無にかかわらず誰でもが読書を楽しめる、そんな社会を実現するための一助となりたいと考えています。
メノキの「メ」は「目」であり「芽」です。「キ」は木。木の芽を吹かせ、心の目を育てあげていきます。
当社では書店などの流通も視野に入れた自費出版(エッセイ、自叙伝、歌集、句集、写真集など)の制作のほか、文章作りの手助け、リライト作業などの相談もお受けしています。
メノキ書房
デジタル優先の時代、あえて紙の媒体にこだわり出版社を立ち上げました。本を手に持ち、一枚一枚ページをめくる。紙の質感に触れ、インキの匂いを嗅ぎながら言葉が紡ぐさまざまな世界をワクワクしながら楽しんでいただきたい―それがメノキ書房の願いです。好きなもの、伝えたいものを、愚直に、わがままに作り続けていきたいと思っています。短い言葉で想像の羽をどこまでも広げられる絵本を中心に、障害を持つ人も持たない人も、誰でもが読書を楽しめる書籍の出版を息長く続けていきたいと願っています。
新着情報
『爺さんとふたり』 第14話 「器械に生かされる毎日」
梅雨は明けてしまったのか…?
夏本番を前に猛暑日が続いておりますが、皆様は熱中症・脱水症状の対策は万全でしょうか。
水分・塩分補給も大事ですが、日々の食事や睡眠も十分に摂ってこの夏を乗り切りましょう。
前回は、誤嚥性肺炎による呼吸困難に陥り、先生に治療をお願いしたところ『人工呼吸器の装着』を提案される。しかし問題がある。それは『一度着けると簡単には外せなくなる』ということだった。主人公の私は長年取材してきた終末医療の知識と爺さんの『なるべく長生きしたい』という希望をもとに、『人工呼吸器の装着』という決断をするのだった…
さて本日は、
『爺さんとふたり』 第14話 「器械に生かされる毎日」
をお送りいたします。
いかがでしたでしょうか。
呼吸が出来ない、という危機を『人工呼吸器を装着』することで生きている爺さん。この光景を私と妹で見守るも、「もう長くないだろう」と察した親戚や知人が見舞いに来てくれる日々。私も、いつその日が来てもいいよう覚悟しなければ。そう思っていたのに…
次回は 7月15日(火) 第15話「魔物?か…」午前10時頃 更新予定です。
『爺さんとふたり』 第13話 「人工呼吸器につながれて」
6月10日に関東も梅雨入りしまして、昨年より11日早いそうです。
とうとう湿気との戦いが始まりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
前回は、大腿骨骨折をもっと大きな病院で診てもらおうと転院し、そこでの診断結果が「何もしない」という現状維持。整形外科から内科へ移動しそこでほぼ寝たきりの生活を送っていた矢先、今度は食事が気管へながれ肺に入ったことで「誤嚥性肺炎」を起こしてしまいました。またも命の危機が迫ったのでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第13話 「人工呼吸器につながれて」
をお送りいたします。
いかがでしたでしょうか。
命の危機にさらされ続ける爺さん。いくら予備知識や取材で経験談を聞いていても、いざ目の前で身内がその時を迎えると、どうしていいのかわからなくなります。
何が正しいのか。本人の意思は。今後の介護や入院費は…。
走馬灯のように流れますが、決断しなければなりません。
次回は 7月1日(日) 第14話「器械に生かされる毎日」午前10時頃 更新予定です。
絵本『みえなくなった ちょうこくか』に曲が付きました。
この度、絵本『みえなくなった ちょうこくか』に曲が付きました。
ジャンルはピアノバラードです。
絵本の文を歌詞に直し、それを曲にしました。
ピアノの洗練された静かな音楽に、女性ボーカルの透明感のある歌声が、耳に 心に 響きます。
是非一度聞いてみてください。
あなたの「みえる」ってなんですか?
みえなくなった ちょうこくか (ピアノバラード) :YouTube
歌詞は、下へスクロールしますとご覧頂けます。
みえなくなった ちょうこくか (ピアノバラード) 歌詞
The Blind Sculptor © 著作表記
作詞:立木寛子
作曲/イメージ/ビデオ:Thomas Gantz (ASCAP) / Gantaro Music 2025 All Rights Reserved.
みる、ってなんだろう
みえる、ってなに?
いま あたしのめのまえはひかりがあるだけ
みる、って みえるってなに?
木のちょうこくをしていたあたし
ちょうこくかが あたし
じゅうねん にじゅうねん 木をほっていたあたし
でも
だんだん だんだん せかいがくらくなってきた
じぶんのせかいが うすくなってきた
そして あるあさ めのまえはひかりだけになった
あたしは 木をてばなした
ほるどうぐを たなにしまった
木はほれなくなった けれどあたしはあたし
みえなくなった けれどあたしはあたし
あたしはちょうこくか
せかいにあふれる たましいを
あたしの手で かたちにしたい
みえていたときのかたち
みえなくなってからのかたち
どちらも おなじ
どちらも あたし
みえなくても みえるんだよ
こころで みているよ
ねえ
みる、ってなんだろう
みえる、ってどんなこと?
あたしは みえなくなった ちょうこくか
みる、ってなんだろう
みえる、ってなに?
いま あたしのめのまえはひかりがあるだけ
みる、って みえる、ってなに?
木のちょうこくをしていたあたし
このときまでは すべてがみえていた
山も海も
木も花も
犬も猫も
お母さんの顔も お父さんの手も こどものえがおも
たいせつなひとのなみだも
みんな みんな みえていた
でも
あるあさ めのまえは ひかりだけになった
みえなくなったあたし
だけど
だれかのてだすけがあれば
いままでどおり あるくことができる
だから
かわいそうだと おもわないで
木をほっていたあたし
ねんどで 好きなかたちをつくるようになったあたし
つくりおわったきもちは おなじ
つくりたくなるきもちも おなじ
たましいは おなじ
ねえ
みる、ってなんだろう
みえる、ってどんなこと?
あたしは みえなくなった ちょうこくか

メノキ ギャラリー
Menoki Galleryメノキ書房とかかわりの深いアーティストの作品を紹介、販売します。 第一弾として、メノキ書房刊 詩画集『かべとじめん』の原画を販売します。