見えない人、見えにくい人、見える人、その誰もが楽しめる本を多くの人に届けたい―これがメノキ書房の願いです。障害の有無にかかわらず誰でもが読書を楽しめる、そんな社会を実現するための一助となりたいと考えています。
メノキの「メ」は「目」であり「芽」です。「キ」は木。木の芽を吹かせ、心の目を育てあげていきます。
当社では書店などの流通も視野に入れた自費出版(エッセイ、自叙伝、歌集、句集、写真集など)の制作のほか、文章作りの手助け、リライト作業などの相談もお受けしています。
メノキ書房
デジタル優先の時代、あえて紙の媒体にこだわり出版社を立ち上げました。本を手に持ち、一枚一枚ページをめくる。紙の質感に触れ、インキの匂いを嗅ぎながら言葉が紡ぐさまざまな世界をワクワクしながら楽しんでいただきたい―それがメノキ書房の願いです。好きなもの、伝えたいものを、愚直に、わがままに作り続けていきたいと思っています。短い言葉で想像の羽をどこまでも広げられる絵本を中心に、障害を持つ人も持たない人も、誰でもが読書を楽しめる書籍の出版を息長く続けていきたいと願っています。
新着情報
『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」
日照時間が随分と長くなり、まっすぐ家に帰るのがもったいなく感じてついつい寄り道をしています。
そんなある日、寄り道先の野菜直売所に「山菜の女王」と言われるコシアブラがありました。とても良い香りがしていたので迷わず購入。山菜の調理法を知らなかったので、ネットで検索すると豚肉と炒めると美味しいとのこと。レシピ通りに作ったら、これが、確かに美味!
春を感じられたひと時でした。
さて前回は…
在宅看護を決心したものの、24時間ひとりで看るのはやはり厳しいと悩む私に、ケアマネジャー、主治医、訪問看護師らから「介護施設のショートステイ制度を組み合わせてみては?」という提案が。1か月の半分ほどを施設、半分を自宅で、というものでした。その方向で決定したものの、更なる課題が。それは、在宅介護での最大の難関、早朝と深夜のヘルプでした。ヘルパー派遣を行う訪問介護事業所は増加しているとはいえ、早朝、深夜のヘルパー派遣を行っているところはほとんどありませんでした。
万策尽きかけていたところ、訪問介護事業所へ片っ端から連絡を入れていたケアマネジャーが、ついに引き受け先を見つけてくれました。まさに「天の助け!」でした。
こうして、爺さんを自宅で看る態勢が整ったのでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」
をお送りいたします。



いかがでしたでしょうか
寝たきりの爺さんを自宅で介護するー。そんな私の決意を支援するため、訪問看護をしてくれる診療所、二か所の訪問介護ヘルパーステーション、在宅入浴サービスの担当事業所、ショートステイで使用する施設と介護用品レンタル事業所の計六事業所、そしてケアマネジャーと主治医が自宅に集まりサービス利用会議が開かれました。その協力態勢は有難く、心強いものでしたが、いよいよ未知なる世界に飛び込む緊張感が私を襲ってきたのも事実でした。
しかし、賽は投げられました。爺さんが居心地よく過ごせる療養部屋もなんとか整いました。
そしてついに、爺さんの介護施設から自宅への引っ越しの日が。
次回は 2026年6月1日(月) 第34話「感無量!!」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
『爺さんとふたり』第32話 天の助け
街が爽やかな新緑へと変わり始めた今日この頃。まるで夏のような日差しに、昨年の
酷暑を思い出す方も多いと思います。
暑さで体調を崩さないよう、適度に運動、食事、そして睡眠と、季節の変化にあわせ
て体調を整えていくことが私の目標です。
さて、前回は…
ホームを退所しなければならないことになり、「新たな施設を探す」か、「在宅での
介護」かの選択に迫られました。どちらにしても険しい道のり。頭を抱える私に、訪
問看護師Hさんがこんな言葉をかけてくれました。
「在宅介護でもやれると思いますよ。私たちが全面的に協力します。後はあなたの気
持ちだけですよ」
この言葉に背中を押され、私は爺さんを家に連れて帰ることを決心したのでした。い
よいよリアル介護の日々の始まりでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第32話「天の助け」
をお送りいたします。



いかがでしたでしょうか
「家に連れて帰る」と決心したものの、「ひとりで介護できるのか」と、不安は募るばかりでした。考え抜いた結果、出した結論は「家族は心の支えに、実際の介護はプロに任せよう」というもの。
とはいえ、24時間ひとりで在宅介護はやはり厳しい…。悩む私に、ケアマネジャー、主治医、訪問看護師らから「介護施設のシュートステイ制度を組み合てみては?」という提案が。1か月の半分ほどを施設、半分を自宅で、というものでした。異存はありませんでした。
心は決まったものの、在宅介護での最大の難関は早朝と深夜のヘルプでした。ヘルパー派遣を行う訪問介護事業所は増加しているとはいえ、早朝、深夜のヘルパー派遣を行っているところはほとんどありませんでした。万策尽きかけていたところ、「残るはここだけ」とケアマネジャーが連絡をした最後の事業所から、なんと「お受けいたします」という返事。「まさに天の助け!」でした。
こうして、爺さんを自宅で看る態勢が整ったのでした。
次回は 2026年5月15日(金) 第32話「賽は投げられた」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
『爺さんとふたり』第31話 家へ帰ろう
桜が咲き誇る今日この頃。入学式や入社式など新たなスタートを切った方々、おめでとうございます。
自分も何か新しいことにチャレンジしようと思いましたが…春眠暁を覚えず。やる気を夢のなかに忘れてしまう毎日です。
さて、前回は…
順調だった爺さんのホームでの生活が、ひと月もたたないうちに岐路に立たされたお話でした。爺さんの命をつないでいた胃ろうによる経管栄養摂取の取り扱いが、施設の運営会社から問題視されたのでした。私に突きつけられたのは「訪問看護を連日にするか、できない場合は施設を退所していただく」という厳しいものでした。
解決に向けて話し合いを続けたものの、結果は「退所」の方向へ。
本日は、
『爺さんとふたり』 第31話「家へ帰ろう」
をお送りいたします。


いかがでしたでしょうか。
ホ―ムを退所しなければならないことになり、行く道は2つに分かれました。一つは「新たな施設を探す」。もう一つは「在宅での介護」。どちらにしても険しい道のりに思えました。頭を抱える私に、O先生と共に働く訪問看護師Hさんがこんな言葉をかけてくれました。
「在宅介護でもやれると思いますよ。私たちが全面的に協力します。後はあなたの気
持ちだけですよ」
この言葉に、私は爺さんを家に連れて帰ることを決心したのでした。リアル介護の日々の始まりでした。
次回は 2026年5月1日(金) 第32話「天の助け」午前10時頃 更新予定です。
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メノキ ギャラリー
Menoki Galleryメノキ書房とかかわりの深いアーティストの作品を紹介、販売します。 第一弾として、メノキ書房刊 詩画集『かべとじめん』の原画を販売します。
