見えない人、見えにくい人、見える人、その誰もが楽しめる本を多くの人に届けたい―これがメノキ書房の願いです。障害の有無にかかわらず誰でもが読書を楽しめる、そんな社会を実現するための一助となりたいと考えています。
メノキの「メ」は「目」であり「芽」です。「キ」は木。木の芽を吹かせ、心の目を育てあげていきます。
当社では書店などの流通も視野に入れた自費出版(エッセイ、自叙伝、歌集、句集、写真集など)の制作のほか、文章作りの手助け、リライト作業などの相談もお受けしています。
メノキ書房
デジタル優先の時代、あえて紙の媒体にこだわり出版社を立ち上げました。本を手に持ち、一枚一枚ページをめくる。紙の質感に触れ、インキの匂いを嗅ぎながら言葉が紡ぐさまざまな世界をワクワクしながら楽しんでいただきたい―それがメノキ書房の願いです。好きなもの、伝えたいものを、愚直に、わがままに作り続けていきたいと思っています。短い言葉で想像の羽をどこまでも広げられる絵本を中心に、障害を持つ人も持たない人も、誰でもが読書を楽しめる書籍の出版を息長く続けていきたいと願っています。
新着情報
『爺さんとふたり』第31話 家へ帰ろう
桜が咲き誇る今日この頃。入学式や入社式など新たなスタートを切った方々、おめでとうございます。
自分も何か新しいことにチャレンジしようと思いましたが…春眠暁を覚えず。やる気を夢のなかに忘れてしまう毎日です。
さて、前回は…
順調だった爺さんのホームでの生活が、ひと月もたたないうちに岐路に立たされたお話でした。爺さんの命をつないでいた胃ろうによる経管栄養摂取の取り扱いが、施設の運営会社から問題視されたのでした。私に突きつけられたのは「訪問看護を連日にするか、できない場合は施設を退所していただく」という厳しいものでした。
解決に向けて話し合いを続けたものの、結果は「退所」の方向へ。
本日は、
『爺さんとふたり』 第31話「家へ帰ろう」
をお送りいたします。


いかがでしたでしょうか。
ホ―ムを退所しなければならないことになり、行く道は2つに分かれました。一つは「新たな施設を探す」。もう一つは「在宅での介護」。どちらにしても険しい道のりに思えました。頭を抱える私に、O先生と共に働く訪問看護師Hさんがこんな言葉をかけてくれました。
「在宅介護でもやれると思いますよ。私たちが全面的に協力します。後はあなたの気
持ちだけですよ」
この言葉に、私は爺さんを家に連れて帰ることを決心したのでした。リアル介護の日々の始まりでした。
次回は 2026年5月1日(金) 第32話「天の助け」午前10時頃 更新予定です。
『爺さんとふたり』第30話 終の棲家とならず
桜の開花予想の中で「600℃の法則」という法則を最近よく耳にします。
【600℃の法則】とは…
2月1日以降の最高気温の合計が600℃に達すると開花とするというもの。
東京のソメイヨシノは3月17日(火)が開花予定だったそうです。皆様がお住いの地域の桜はいかがですか?
さて、前回は…
有料老人ホームへ入所してから、手厚い看護・介護のおかげで爺さんはぐんぐん元
気になっていきました。コールひとつで介護スタッフが駆けつけてくれ、夜中でもおむつの交換や話し相手にニコニコと対応してくれることも爺さんの心を安定させているようでした。
しかし、他の入居者にとって爺さんの度重なるコールはストレス。向かいの部屋の婦人から「コールしたり騒いだりしてうるさくて眠れない」というクレームを受けてしまったのでした。
そんな矢先、「経管栄養の取り扱いは、これ以上できない」と施設側からまさかの申し出が。
本日は、
『爺さんとふたり』 第30話「終の棲家とならず」
をお送りいたします。


いかがでしたでしょうか。
「訪問看護を一日の休みのないように利用していただくか、施設を出ていただくほ
かはありません」
順調にきていた爺さんのホームでの生活はひと月もたたないうちに岐路に立たされてしまった。入所当初から胃ろうによる経管栄養をどうするか、という課題を主治医やケアマネージャー、施設管理者と私で話し合っていたのだが、施設を経営する会社本部から「ダメ」が出てしまったのだ。爺さんを元気にしてくれた胃ろうが介護の現場では足かせとなり、家族や介護現場を悩ませているのが現実だった。
話し合いを続けたものの、経営本部の決定は覆らなかった。
次回は 2026年4月15日(水) 第31話「家へ帰ろう」午前10時頃 更新予定です。
『爺さんとふたり』第29話 コール魔
カレンダーを見ればもう「春分の日」。しかし、天気予報を見るとまだ「雪マーク」。
やっと春が来たかと思えば、冬に舞い戻り、今度はあっという間に夏の日差しに変わってしまうー。もう少しゆっくり春の訪れを味わいたいところです。
さて、前回は…
治療が中心の病院から介護が中心の自宅近くにある有料老人ホームに落ち着いた爺さん。ホームでのケアのひとつである訪問入浴が優れモノで、爺さんは全身をキレイさっぱり、お肌もツヤツヤ。頬にほんのり赤みが差したピカピカの寝たきり老人になりました。
充実したケアのおかげで爺さんの体調は目に見えて良くなっていきましたが、同時に爺さんの要求はエスカレート。施設内でいろいろと問題が出てきてしまったのでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第29話「コール魔」
をお送りいたします。



いかがでしたでしょうか。
有料老人ホームへ入所してから、手厚い看護のおかげで爺さんはぐんぐん元気になっていきました。コールひとつで介護スタッフが駆けつけてくれ、夜中でもおむつの交換や話し相手にニコニコと対応してくれることも爺さんの心を安定させているようでした。
しかし、他の入居者にとって爺さんの度重なるコールはストレス。向かいの部屋の婦人から「コールしたり騒いだりしてうるさくて眠れない」というクレームを受けてしまったのでした。
そんな矢先、「経管栄養の取り扱いは、これ以上できない」と施設側からまさかの申し出が。
次回は 2026年4月1日(水) 第30話「終の棲家とならず」午前10時頃 更新予定です。
書籍商品
メノキ ギャラリー
Menoki Galleryメノキ書房とかかわりの深いアーティストの作品を紹介、販売します。 第一弾として、メノキ書房刊 詩画集『かべとじめん』の原画を販売します。
