見えない人、見えにくい人、見える人、その誰もが楽しめる本を多くの人に届けたい―これがメノキ書房の願いです。障害の有無にかかわらず誰でもが読書を楽しめる、そんな社会を実現するための一助となりたいと考えています。
メノキの「メ」は「目」であり「芽」です。「キ」は木。木の芽を吹かせ、心の目を育てあげていきます。
当社では書店などの流通も視野に入れた自費出版(エッセイ、自叙伝、歌集、句集、写真集など)の制作のほか、文章作りの手助け、リライト作業などの相談もお受けしています。
メノキ書房
デジタル優先の時代、あえて紙の媒体にこだわり出版社を立ち上げました。本を手に持ち、一枚一枚ページをめくる。紙の質感に触れ、インキの匂いを嗅ぎながら言葉が紡ぐさまざまな世界をワクワクしながら楽しんでいただきたい―それがメノキ書房の願いです。好きなもの、伝えたいものを、愚直に、わがままに作り続けていきたいと思っています。短い言葉で想像の羽をどこまでも広げられる絵本を中心に、障害を持つ人も持たない人も、誰でもが読書を楽しめる書籍の出版を息長く続けていきたいと願っています。
新着情報
『爺さんとふたり』第35話「プロの技」
台風上陸や梅雨入りなど季節は移り、もう6月。1年の半分があっという間に過ぎようとしています。
この時期、思い起こすのは正月に立てた目標です。「今年こそは」と意気込むものの、毎年ほぼ達成出来ていません。毎度「あと半年もあれば達成できるだろう」という甘い考えが頭をよぎるのです。今年はその考えを打破すべく、ハードルを下げた目標を立てたものの、いまだ達成していません。気が付けは12月、という事態だけは避けたいので、今日からチャレンジ!
さて前回は…
約10カ月の間、入院、骨折、寝たきり、危篤、人工呼吸器装着からの復活、退院、老人ホーム入所という激動の日々を乗り超えた爺さんが、ようやく念願の帰宅を果たしたお話でした。在宅介護になった爺さんは、1カ月のうち2週間を自宅、残り2週間をショートステイとして介護施設で過ごすことになりました。
施設から自宅へ到着した爺さん、ケアマネジャーさんから「ご気分は?」と声を掛けられると、「感無量‼」と言って泣いたのでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第35話「プロの技」
をお送りいたします。


いいかがでしたでしょうか
とうとう始まった在宅介護。身体的介護は「プロ」であるヘルパーや看護師に任せ、精神的な支援は「家族」である私が担う、という形になりました。
しかし、日中と夜間のヘルパーさんが居ない時間帯は基本的に私が一人で対応しなくてはなりません。この時間帯での主な仕事はオムツ交換。
オムツの世話をした経験がない独身の私にとっては、まさに「未知の世界」。在宅介護に切り替えることを躊躇した理由の一つも、オムツケアでした。とはいえ、腹を括らねばなりません。まずは、ヘルパーさんのケアの様子を観察させてもらうことにしました。
施設などでは通常、尿取りパットだけ交換して終わり、となるのですが、ヘルパーさんは違いました。シーツを濡らすことなく、局所をお湯で洗い流してくれるのでした。その手際の良さは、まさに「プロの技」でした。
次回は 2026年6月15日(月) 第36話「父の暴走」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
『爺さんとふたり』第34話「感無量!!」
最高気温を更新する日々ですが、沖縄では5月4日頃に例年よりも早い梅雨入りをしたそうです。
去年は雨が全くと言っていいほど降らなかったように記憶しています。高温多湿の毎日には辟易しますが、水不足に悩まされない程度には恵みの雨をお願いしたいと思います。
このブログを読んでくださっている皆様におかれましては、熱中症対策など十分気を付けてお過ごし下さい。
さて前回は…
寝たきりの爺さんを自宅で介護するー。
そんな私の決意を支援するため、訪問看護をしてくれる診療所、2か所の訪問介護ヘルパーステーション、在宅入浴サービスの担当事業所、ショートステイで使用する施設と介護用品レンタル事業所の計6事業所、そしてケアマネジャーと主治医が自宅に集まりサービス利用会議が開かれました。その協力態勢は有難く、心強いものでしたが、いよいよ未知なる世界に飛び込む緊張感が私を襲ってきたのも事実でした。
しかし、賽は投げられました。爺さんが居心地よく過ごせる療養部屋もなんとか整い、ついに、爺さんの引っ越しの日を迎えたのです。
本日は、
『爺さんとふたり』 第34話「感無量!!」
をお送りいたします。



いいかがでしたでしょうか
とうとう迎えた引っ越し当日。爺さんはやや興奮気味で、前夜も眠りが浅く何度もナースコールを押したそうです。
これまで約10カ月の間、爺さんは入院、骨折、寝たきり、危篤、人工呼吸器装着からの復活、退院、老人ホーム入所という激動の日々でした。ようやく爺さんにとって念願の自宅への帰宅となりました。帰宅後の爺さんは1カ月のうち2週間を自宅、残り2週間をショートステイとして介護施設で過ごすことになりました。
到着した爺さんは、私と妹、ヘルパーさんらが「おかえり」といって迎えると、「おぅ」と一言。続けてケアマネジャーさんが「ご気分は?」と声を掛けると、爺さんの目はみるみるうちに潤み、「感無量‼」と言って泣いたのでした。
次回は 2026年6月15日(月) 第35話「プロの技」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」
日照時間が随分と長くなり、まっすぐ家に帰るのがもったいなく感じてついつい寄り道をしています。
そんなある日、寄り道先の野菜直売所に「山菜の女王」と言われるコシアブラがありました。とても良い香りがしていたので迷わず購入。山菜の調理法を知らなかったので、ネットで検索すると豚肉と炒めると美味しいとのこと。レシピ通りに作ったら、これが、確かに美味!
春を感じられたひと時でした。
さて前回は…
在宅看護を決心したものの、24時間ひとりで看るのはやはり厳しいと悩む私に、ケアマネジャー、主治医、訪問看護師らから「介護施設のショートステイ制度を組み合わせてみては?」という提案が。1か月の半分ほどを施設、半分を自宅で、というものでした。その方向で決定したものの、更なる課題が。それは、在宅介護での最大の難関、早朝と深夜のヘルプでした。ヘルパー派遣を行う訪問介護事業所は増加しているとはいえ、早朝、深夜のヘルパー派遣を行っているところはほとんどありませんでした。
万策尽きかけていたところ、訪問介護事業所へ片っ端から連絡を入れていたケアマネジャーが、ついに引き受け先を見つけてくれました。まさに「天の助け!」でした。
こうして、爺さんを自宅で看る態勢が整ったのでした。
本日は、
『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」
をお送りいたします。



いかがでしたでしょうか
寝たきりの爺さんを自宅で介護するー。そんな私の決意を支援するため、訪問看護をしてくれる診療所、二か所の訪問介護ヘルパーステーション、在宅入浴サービスの担当事業所、ショートステイで使用する施設と介護用品レンタル事業所の計六事業所、そしてケアマネジャーと主治医が自宅に集まりサービス利用会議が開かれました。その協力態勢は有難く、心強いものでしたが、いよいよ未知なる世界に飛び込む緊張感が私を襲ってきたのも事実でした。
しかし、賽は投げられました。爺さんが居心地よく過ごせる療養部屋もなんとか整いました。
そしてついに、爺さんの介護施設から自宅への引っ越しの日が。
次回は 2026年6月1日(月) 第34話「感無量!!」午前10時頃更新予定です。
次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!
書籍商品
メノキ ギャラリー
Menoki Galleryメノキ書房とかかわりの深いアーティストの作品を紹介、販売します。 第一弾として、メノキ書房刊 詩画集『かべとじめん』の原画を販売します。
