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『爺さんとふたり』第39話「爺さんのライフスタイル」

『爺さんとふたり』第39話「爺さんのライフスタイル」

2026/09/01

毎年言ってしまいますが、秋はどこへ行ってしまったのでしょうか。
蝉の声が少なくなってからトンボが空を舞い、夜は虫の音が響き秋の始まりを感じさせる涼しい風を感じ…られたら良いのですが。
いまだ真夏を思わせる熱帯夜に悩まされています。クーラーの電気代が日々気になりますが、どうか皆さん、自分を守るために、暑い日はクーラーで涼しく過ごしましょう。

さて、前回は…

寝たきり老人との真夜中の凄まじいバトルを繰り返しては体が持たないと判断した私。主治医と相談した結果、眠剤を使って眠ってもらう事になりました。爺さんの場合、薬の注入も胃ろうを介して行います。

効果はてきめんでした。爺さんはいびきをかいて眠り、私は久しぶりに熟睡ができました。「この調子でいってくれれば」と思ったのもつかの間、眠剤投与にはいくつか弱点がありました。ひとつは、就寝時に口呼吸となってしまっているため口内が乾き、痰が多くなってしまうことでした。痰が喉の奥に張り付き、呼吸が苦しくなっていました。もうひとつは、幻覚症状が時々見られるようになってきたことでした。主治医が眠剤の種類を変えて投与してくれましたが、薬によっては強い幻覚を見たり、反対に全く効かず、真夜中のバトル再来という事態にも。
そしてある夜、90歳間近の寝たきり老人の声とは思えない大声が家中に響きました。午前3時のことでした。

本日は、

『爺さんとふたり』 第39話「爺さんのライフスタイル」

をお送りいたします。





いかがでしたか?

睡眠剤の使用に試行錯誤した結果、爺さんの生活は落ち着き、私が夜間に起こされることはなくなりました。
以後、爺さんの一日はほぼこのようにして過ぎていきました。
午前5時→早朝介護 ヘルパーKさん オムツ交換が中心。
午前7時→私が爺さんの体調観察。
午前9時→訪問介護ステーションUさん オムツ交換から胃ろうを介しての朝食、口腔ケア。
日中→訪問入浴や訪問介護。私と妹でオムツ交換などをするときも。
夕方→訪問介護ステーションUさん 胃ろうでの夕食。口腔ケアなど。Uさんは看護師の資格があるので胃ろうによる経管栄養管理ができます。
午後10時→ヘルパーKさん オムツ交換が中心。私は眠剤の投与。
この夜間のオムツ、翌朝までの長時間使用に対応するためのすごい裏ワザがあったのです。

次回は 2026年9月15日(火)  第40話「裏ワザ」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』第38話「錯乱」

『爺さんとふたり』第38話「錯乱」

2026/08/18

お盆休みが終わり、子どもたちの夏休みも終盤に差し掛かりました。
今年は酷暑日もありましたが、台風による水や土砂の災害に見舞われた地域も多く見受けられ、明日は我が身と思い補充を兼ねて災害対策セットを見直しています。

さて前回は…

真夜中の大音量コールは2晩続けて同じことが繰り返され、駆けつけると「ここはどこだ。家に帰る」。いくら「ここはお爺さんの家だよ」となだめても、いったんは納得するものの、結局は同じことの繰り返し。何度目かのコールに、頭の中は切れそうになり、ムカムカしながら爺さんの部屋に入るなり、「いったい何時だと思ってんのよ。いい加減にして‼」と声を荒げてしまいました。そんな私の剣幕にあっけにとられた爺さんは言いました。「あんた一体誰だね?」。この言葉でさらに怒りに火がつき、「何言ってんのよ。ヒロコじゃない」と、怒鳴り続ける私。すると爺さんは妙に落ち着いた声で「ヒロコ?ヒロコがそんなに怒るわけがねえ」と一言。この言葉に、頭に上っていた血が一気に引いていくのがわかりました。「そうだ、一番つらいのは爺さんだった…」。胸の奥がちくりと痛みました。あとは自己嫌悪、自己嫌悪、自己嫌悪です。
しかし、このままでは私の方が参ってしまう…主治医と相談した結果、夜間に眠剤を使うことになりました。

本日は、

『爺さんとふたり』 第38話「錯乱」

をお送りいたします。





いいかがでしたか?

寝たきり老人との真夜中の凄まじいバトルを繰り返しては体が持たないと判断した私。主治医と相談した結果、眠剤を使って眠ってもらう事になりました。爺さんの場合、薬の注入も胃ろうを介して行います。

効果はてきめんでした。爺さんはいびきをかいて眠り、私は久しぶりに熟睡ができました。「この調子でいってくれれば」と思ったのもつかの間、眠剤投与にはいくつか弱点がありました。ひとつは、就寝時に口呼吸となってしまっているため口内が乾き、痰が多くなってしまうことでした。痰が喉の奥に張り付き、呼吸が苦しくなっていました。もうひとつは、幻覚症状が時々見られるようになってきたことでした。主治医が眠剤の種類を変えて投与してくれましたが、薬によっては強い幻覚を見たり、反対に全く効かず、真夜中のバトル再来という事態にも。
そしてある夜、90歳間近の寝たきり老人の声とは思えない大声が家中に響きました。午前3時のことでした。

次回は 2026年9月1日(火)  第39話「父のライフスタイル」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!


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『爺さんとふたり』第37話「夜中の大バトル」

『爺さんとふたり』第37話「夜中の大バトル」

2026/08/01

地震大国日本、とは言いますが…最近は大規模な地震が短期間に起こり、海外でも地震による壊滅的な被害がニュースを賑わしております。7月28日16時27分ごろ発生した「令和8年熊本地震」は、被害の実態が日を追うごとに明らかにされ、その規模の大きさに言葉を失ってしまいます。約10年という期間に2回も被災された方も多いと聞きます。心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を祈念いたします。


さて前回は…

「家に帰れて、感無量」と涙していた爺さん。しかし、その涙が乾く間もなく、暴走が始まります。
爺さんとは、居間と私の寝室を呼び出しコール機でつなぎ、いつでも用事があれば駆けつけるようにしていました。すると、「命綱」と心得た爺さんはコールボタンを離しません。1日4回のヘルパー訪問の他、日を替えての訪問看護や訪問入浴、さらには見舞客などの合間を縫って、爺さんは何度もコール。
一番困ったのが、帰宅後3日目から始まった真夜中のコールでした。ほぼ1時間ごとにお呼びがかかります。駆けつけると、「ここはどこだ?」。何とかなだめても、1時間後にまたコール。呼び上げられる私は眠る間がありません。
4度目のコールで、私はついに堪忍袋の緒が切れました。

本日は、

『爺さんとふたり』 第37話「夜中の大バトル」

をお送りいたします。






いいかがでしたか?

真夜中の大音量コールは2晩続けて同じことが繰り返され、駆けつけると「ここはどこだ。家に帰る」。いくら「ここはお爺さんの家だよ」となだめても、いったんは納得するものの、結局は同じことの繰り返し。何度目かのコールに、頭の中は切れそうになり、ムカムカしながら爺さんの部屋に入るなり、「いったい何時だと思ってんのよ。いい加減にして‼」と声を荒げてしまいました。そんな私の剣幕にあっけにとられた爺さんは言いました。「あんた一体誰だね?」。この言葉でさらに怒りに火がつき、「何言ってんのよ。ヒロコじゃない」と、怒鳴り続ける私。すると爺さんは妙に落ち着いた声で「ヒロコ?ヒロコがそんなに怒るわけがねえ」と一言。この言葉に、頭に上っていた血が一気に引いていくのがわかりました。「そうだ、一番つらいのは爺さんだった…」。胸の奥がちくりと痛みました。あとは自己嫌悪、自己嫌悪、自己嫌悪です。
しかし、このままでは私の方が参ってしまう…主治医と相談した結果、夜間に眠剤を使うことになりました。

次回は 2026年8月18日(火)  第38話「錯乱」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』 第36話「父の暴走」

『爺さんとふたり』 第36話「父の暴走」

2026/07/01

梅雨… この時期は油断しているとなんでも傷んでしまうので気が抜けません。
なのに… 先日、お味噌汁をだめにしてしまいました。よりにもよって自分が好きな
具材の時に。
たっぷり作ったお料理を、食べずに捨てる瞬間ほど悔しいことはありません。
お味噌汁に限らず、食べ物には十分注意して美味しくいただきましょう。

さて前回は…

とうとう始まった在宅介護。身体的介護は「プロ」であるヘルパーや看護師に任せ、
精神的な支援は「家族」である私が担う、という形になったものの、日中、夜間、一
人で介護を担う私にとって、大きな課題はオムツケアでした。
オムツの世話をした経験がない独身の私にとっては、まさに「未知の世界」。在宅介
護に切り替えることを躊躇した理由の一つも、オムツケアでした。とはいえ、腹を括
らねばなりません。まずは、ヘルパーさんのケアの様子を観察させてもらうことにし
ました。

ヘルパーさんの介護技術は、「流石」の一言でした。
施設などでのオムツ交換は、通常、尿取りパットだけ交換して終わり、となるのです
が、ヘルパーさんは違いました。シーツを濡らすことなく、テキパキと局所をお湯で
洗い流してくれるのでした。その手際の良さは、まさに「プロの技」でした。

本日は、

『爺さんとふたり』 第36話「父の暴走」

をお送りいたします。





いいかがでしたでしょうか

「家に帰れて、感無量」と涙していた爺さん。しかし、その涙が乾く間もなく、暴走
が始まります。
爺さんとは、居間と私の寝室を呼び出しコール機でつなぎ、いつでも用事があれば駆
けつけるようにしていました。すると、1日4回のヘルパー訪問の他、訪問看護師や訪
問入浴、見舞客などの合間を縫って、爺さんは何度もコールを鳴らします。
一番困ったのが、帰宅後3日目から始まった真夜中のコール。ほぼ1時間ごとにお呼び
がかかります。駆けつけると、「ここはどこなんだ?」。何とかなだめても、1時間
後にまたコール。私は眠れません。
4度目のコールで私はとうとう堪忍袋の緒が切れたのです。

次回は 2026年8月1日(土)  第37話「夜中の大バトル」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』第35話「プロの技」

『爺さんとふたり』第35話「プロの技」

2026/06/15

台風上陸や梅雨入りなど季節は移り、もう6月。1年の半分があっという間に過ぎようとしています。
この時期、思い起こすのは正月に立てた目標です。「今年こそは」と意気込むものの、毎年ほぼ達成出来ていません。毎度「あと半年もあれば達成できるだろう」という甘い考えが頭をよぎるのです。今年はその考えを打破すべく、ハードルを下げた目標を立てたものの、いまだ達成していません。気が付けは12月、という事態だけは避けたいので、今日からチャレンジ!

さて前回は…

約10カ月の間、入院、骨折、寝たきり、危篤、人工呼吸器装着からの復活、退院、老人ホーム入所という激動の日々を乗り超えた爺さんが、ようやく念願の帰宅を果たしたお話でした。在宅介護になった爺さんは、1カ月のうち2週間を自宅、残り2週間をショートステイとして介護施設で過ごすことになりました。
施設から自宅へ到着した爺さん、ケアマネジャーさんから「ご気分は?」と声を掛けられると、「感無量‼」と言って泣いたのでした。

本日は、

『爺さんとふたり』 第35話「プロの技」

をお送りいたします。






いいかがでしたでしょうか

とうとう始まった在宅介護。身体的介護は「プロ」であるヘルパーや看護師に任せ、精神的な支援は「家族」である私が担う、という形になりました。
しかし、日中と夜間のヘルパーさんが居ない時間帯は基本的に私が一人で対応しなくてはなりません。この時間帯での主な仕事はオムツ交換。
オムツの世話をした経験がない独身の私にとっては、まさに「未知の世界」。在宅介護に切り替えることを躊躇した理由の一つも、オムツケアでした。とはいえ、腹を括らねばなりません。まずは、ヘルパーさんのケアの様子を観察させてもらうことにしました。
施設などでは通常、尿取りパットだけ交換して終わり、となるのですが、ヘルパーさんは違いました。シーツを濡らすことなく、局所をお湯で洗い流してくれるのでした。その手際の良さは、まさに「プロの技」でした。

次回は 2026年6月15日(月)  第36話「父の暴走」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』第34話「感無量!!」

『爺さんとふたり』第34話「感無量!!」

2026/06/01

最高気温を更新する日々ですが、沖縄では5月4日頃に例年よりも早い梅雨入りをしたそうです。
去年は雨が全くと言っていいほど降らなかったように記憶しています。高温多湿の毎日には辟易しますが、水不足に悩まされない程度には恵みの雨をお願いしたいと思います。
このブログを読んでくださっている皆様におかれましては、熱中症対策など十分気を付けてお過ごし下さい。

さて前回は…

寝たきりの爺さんを自宅で介護するー。
そんな私の決意を支援するため、訪問看護をしてくれる診療所、2か所の訪問介護ヘルパーステーション、在宅入浴サービスの担当事業所、ショートステイで使用する施設と介護用品レンタル事業所の計6事業所、そしてケアマネジャーと主治医が自宅に集まりサービス利用会議が開かれました。その協力態勢は有難く、心強いものでしたが、いよいよ未知なる世界に飛び込む緊張感が私を襲ってきたのも事実でした。
しかし、賽は投げられました。爺さんが居心地よく過ごせる療養部屋もなんとか整い、ついに、爺さんの引っ越しの日を迎えたのです。

本日は、

『爺さんとふたり』 第34話「感無量!!」

をお送りいたします。








いいかがでしたでしょうか

とうとう迎えた引っ越し当日。爺さんはやや興奮気味で、前夜も眠りが浅く何度もナースコールを押したそうです。
これまで約10カ月の間、爺さんは入院、骨折、寝たきり、危篤、人工呼吸器装着からの復活、退院、老人ホーム入所という激動の日々でした。ようやく爺さんにとって念願の自宅への帰宅となりました。帰宅後の爺さんは1カ月のうち2週間を自宅、残り2週間をショートステイとして介護施設で過ごすことになりました。
到着した爺さんは、私と妹、ヘルパーさんらが「おかえり」といって迎えると、「おぅ」と一言。続けてケアマネジャーさんが「ご気分は?」と声を掛けると、爺さんの目はみるみるうちに潤み、「感無量‼」と言って泣いたのでした。

次回は 2026年6月15日(月)  第35話「プロの技」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」

『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」

2026/05/15

日照時間が随分と長くなり、まっすぐ家に帰るのがもったいなく感じてついつい寄り道をしています。
そんなある日、寄り道先の野菜直売所に「山菜の女王」と言われるコシアブラがありました。とても良い香りがしていたので迷わず購入。山菜の調理法を知らなかったので、ネットで検索すると豚肉と炒めると美味しいとのこと。レシピ通りに作ったら、これが、確かに美味!
春を感じられたひと時でした。

さて前回は…

在宅看護を決心したものの、24時間ひとりで看るのはやはり厳しいと悩む私に、ケアマネジャー、主治医、訪問看護師らから「介護施設のショートステイ制度を組み合わせてみては?」という提案が。1か月の半分ほどを施設、半分を自宅で、というものでした。その方向で決定したものの、更なる課題が。それは、在宅介護での最大の難関、早朝と深夜のヘルプでした。ヘルパー派遣を行う訪問介護事業所は増加しているとはいえ、早朝、深夜のヘルパー派遣を行っているところはほとんどありませんでした。
万策尽きかけていたところ、訪問介護事業所へ片っ端から連絡を入れていたケアマネジャーが、ついに引き受け先を見つけてくれました。まさに「天の助け!」でした。
こうして、爺さんを自宅で看る態勢が整ったのでした。

本日は、

『爺さんとふたり』 第33話「賽は投げられた」

をお送りいたします。





いかがでしたでしょうか

寝たきりの爺さんを自宅で介護するー。そんな私の決意を支援するため、訪問看護をしてくれる診療所、二か所の訪問介護ヘルパーステーション、在宅入浴サービスの担当事業所、ショートステイで使用する施設と介護用品レンタル事業所の計六事業所、そしてケアマネジャーと主治医が自宅に集まりサービス利用会議が開かれました。その協力態勢は有難く、心強いものでしたが、いよいよ未知なる世界に飛び込む緊張感が私を襲ってきたのも事実でした。
しかし、賽は投げられました。爺さんが居心地よく過ごせる療養部屋もなんとか整いました。
そしてついに、爺さんの介護施設から自宅への引っ越しの日が。

次回は 2026年6月1日(月)  第34話「感無量!!」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』第32話 天の助け

『爺さんとふたり』第32話 天の助け

2026/05/01

街が爽やかな新緑へと変わり始めた今日この頃。まるで夏のような日差しに、昨年の
酷暑を思い出す方も多いと思います。
暑さで体調を崩さないよう、適度に運動、食事、そして睡眠と、季節の変化にあわせ
て体調を整えていくことが私の目標です。

さて、前回は…

ホームを退所しなければならないことになり、「新たな施設を探す」か、「在宅での
介護」かの選択に迫られました。どちらにしても険しい道のり。頭を抱える私に、訪
問看護師Hさんがこんな言葉をかけてくれました。
「在宅介護でもやれると思いますよ。私たちが全面的に協力します。後はあなたの気
持ちだけですよ」
この言葉に背中を押され、私は爺さんを家に連れて帰ることを決心したのでした。い
よいよリアル介護の日々の始まりでした。

本日は、

『爺さんとふたり』 第32話「天の助け」

をお送りいたします。




いかがでしたでしょうか

「家に連れて帰る」と決心したものの、「ひとりで介護できるのか」と、不安は募るばかりでした。考え抜いた結果、出した結論は「家族は心の支えに、実際の介護はプロに任せよう」というもの。
とはいえ、24時間ひとりで在宅介護はやはり厳しい…。悩む私に、ケアマネジャー、主治医、訪問看護師らから「介護施設のシュートステイ制度を組み合てみては?」という提案が。1か月の半分ほどを施設、半分を自宅で、というものでした。異存はありませんでした。
心は決まったものの、在宅介護での最大の難関は早朝と深夜のヘルプでした。ヘルパー派遣を行う訪問介護事業所は増加しているとはいえ、早朝、深夜のヘルパー派遣を行っているところはほとんどありませんでした。万策尽きかけていたところ、「残るはここだけ」とケアマネジャーが連絡をした最後の事業所から、なんと「お受けいたします」という返事。「まさに天の助け!」でした。
こうして、爺さんを自宅で看る態勢が整ったのでした。

次回は 2026年5月15日(金)  第32話「賽は投げられた」午前10時頃更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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『爺さんとふたり』第31話 家へ帰ろう

『爺さんとふたり』第31話 家へ帰ろう

2026/04/15

 桜が咲き誇る今日この頃。入学式や入社式など新たなスタートを切った方々、おめでとうございます。
 自分も何か新しいことにチャレンジしようと思いましたが…春眠暁を覚えず。やる気を夢のなかに忘れてしまう毎日です。

さて、前回は…

順調だった爺さんのホームでの生活が、ひと月もたたないうちに岐路に立たされたお話でした。爺さんの命をつないでいた胃ろうによる経管栄養摂取の取り扱いが、施設の運営会社から問題視されたのでした。私に突きつけられたのは「訪問看護を連日にするか、できない場合は施設を退所していただく」という厳しいものでした。
解決に向けて話し合いを続けたものの、結果は「退所」の方向へ。


本日は、

『爺さんとふたり』 第31話「家へ帰ろう」

をお送りいたします。




 いかがでしたでしょうか。

ホ―ムを退所しなければならないことになり、行く道は2つに分かれました。一つは「新たな施設を探す」。もう一つは「在宅での介護」。どちらにしても険しい道のりに思えました。頭を抱える私に、O先生と共に働く訪問看護師Hさんがこんな言葉をかけてくれました。
「在宅介護でもやれると思いますよ。私たちが全面的に協力します。後はあなたの気
持ちだけですよ」
この言葉に、私は爺さんを家に連れて帰ることを決心したのでした。リアル介護の日々の始まりでした。

次回は 2026年5月1日(金)  第32話「天の助け」午前10時頃 更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!


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『爺さんとふたり』第30話 終の棲家とならず

『爺さんとふたり』第30話 終の棲家とならず

2026/04/01

桜の開花予想の中で「600℃の法則」という法則を最近よく耳にします。

【600℃の法則】とは…
2月1日以降の最高気温の合計が600℃に達すると開花とするというもの。

東京のソメイヨシノは3月17日(火)が開花予定だったそうです。皆様がお住いの地域の桜はいかがですか?

さて、前回は…

有料老人ホームへ入所してから、手厚い看護・介護のおかげで爺さんはぐんぐん元
気になっていきました。コールひとつで介護スタッフが駆けつけてくれ、夜中でもおむつの交換や話し相手にニコニコと対応してくれることも爺さんの心を安定させているようでした。
しかし、他の入居者にとって爺さんの度重なるコールはストレス。向かいの部屋の婦人から「コールしたり騒いだりしてうるさくて眠れない」というクレームを受けてしまったのでした。
そんな矢先、「経管栄養の取り扱いは、これ以上できない」と施設側からまさかの申し出が。

本日は、

『爺さんとふたり』 第30話「終の棲家とならず」

をお送りいたします。






いかがでしたでしょうか。

「訪問看護を一日の休みのないように利用していただくか、施設を出ていただくほ
かはありません」

順調にきていた爺さんのホームでの生活はひと月もたたないうちに岐路に立たされてしまった。入所当初から胃ろうによる経管栄養をどうするか、という課題を主治医やケアマネージャー、施設管理者と私で話し合っていたのだが、施設を経営する会社本部から「ダメ」が出てしまったのだ。爺さんを元気にしてくれた胃ろうが介護の現場では足かせとなり、家族や介護現場を悩ませているのが現実だった。

話し合いを続けたものの、経営本部の決定は覆らなかった。

次回は 2026年4月15日(水)  第31話「家へ帰ろう」午前10時頃 更新予定です。

次の『爺さんとふたり』もぜひ!楽しみにお待ちください!

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