見えない人、見えにくい人、見える人、その誰もが楽しめる本を多くの人に届けたい―これがメノキ書房の願いです。障害の有無にかかわらず誰でもが読書を楽しめる、そんな社会を実現するための一助となりたいと考えています。
メノキの「メ」は「目」であり「芽」です。「キ」は木。木の芽を吹かせ、心の目を育てあげていきます。
当社では書店などの流通も視野に入れた自費出版(エッセイ、自叙伝、歌集、句集、写真集など)の制作のほか、文章作りの手助け、リライト作業などの相談もお受けしています。
メノキ書房
デジタル優先の時代、あえて紙の媒体にこだわり出版社を立ち上げました。本を手に持ち、一枚一枚ページをめくる。紙の質感に触れ、インキの匂いを嗅ぎながら言葉が紡ぐさまざまな世界をワクワクしながら楽しんでいただきたい―それがメノキ書房の願いです。好きなもの、伝えたいものを、愚直に、わがままに作り続けていきたいと思っています。短い言葉で想像の羽をどこまでも広げられる絵本を中心に、障害を持つ人も持たない人も、誰でもが読書を楽しめる書籍の出版を息長く続けていきたいと願っています。
新着情報
絵本『みえなくなった ちょうこくか』に曲が付きました。
この度、絵本『みえなくなった ちょうこくか』に曲が付きました。
ジャンルはピアノバラードです。
絵本の文を歌詞に直し、それを曲にしました。
ピアノの洗練された静かな音楽に、女性ボーカルの透明感のある歌声が、耳に 心に 響きます。
是非一度聞いてみてください。
あなたの「みえる」ってなんですか?
みえなくなった ちょうこくか (ピアノバラード) :YouTube
歌詞は、下へスクロールしますとご覧頂けます。
みえなくなった ちょうこくか (ピアノバラード) 歌詞
The Blind Sculptor © 著作表記
作詞:立木寛子
作曲/イメージ/ビデオ:Thomas Gantz (ASCAP) / Gantaro Music 2025 All Rights Reserved.
みる、ってなんだろう
みえる、ってなに?
いま あたしのめのまえはひかりがあるだけ
みる、って みえるってなに?
木のちょうこくをしていたあたし
ちょうこくかが あたし
じゅうねん にじゅうねん 木をほっていたあたし
でも
だんだん だんだん せかいがくらくなってきた
じぶんのせかいが うすくなってきた
そして あるあさ めのまえはひかりだけになった
あたしは 木をてばなした
ほるどうぐを たなにしまった
木はほれなくなった けれどあたしはあたし
みえなくなった けれどあたしはあたし
あたしはちょうこくか
せかいにあふれる たましいを
あたしの手で かたちにしたい
みえていたときのかたち
みえなくなってからのかたち
どちらも おなじ
どちらも あたし
みえなくても みえるんだよ
こころで みているよ
ねえ
みる、ってなんだろう
みえる、ってどんなこと?
あたしは みえなくなった ちょうこくか
みる、ってなんだろう
みえる、ってなに?
いま あたしのめのまえはひかりがあるだけ
みる、って みえる、ってなに?
木のちょうこくをしていたあたし
このときまでは すべてがみえていた
山も海も
木も花も
犬も猫も
お母さんの顔も お父さんの手も こどものえがおも
たいせつなひとのなみだも
みんな みんな みえていた
でも
あるあさ めのまえは ひかりだけになった
みえなくなったあたし
だけど
だれかのてだすけがあれば
いままでどおり あるくことができる
だから
かわいそうだと おもわないで
木をほっていたあたし
ねんどで 好きなかたちをつくるようになったあたし
つくりおわったきもちは おなじ
つくりたくなるきもちも おなじ
たましいは おなじ
ねえ
みる、ってなんだろう
みえる、ってどんなこと?
あたしは みえなくなった ちょうこくか
谷川俊太郎さんの「お別れの会」
昨年11月に亡くなった詩人の谷川俊太郎さんの「お別れの会」が5月12日東京都内で行われました。
弊社刊・詩画集『かべとじめん』は谷川さん最晩年の作品となりました。この
日は弊社編集者・富澤隆夫が参加、谷川さんと縁のある約560人の方々と別れを惜
しみました。
「お別れの会」は谷川さんと親しかった方々による心温まるスピーチ、谷川さんのご家
族によるお話や詩の朗読など詩人・谷川俊太郎を送るにふさわしいひとときでした。
詩画集『かべとじめん』は弊社の宝物となりました。記念品の「別れの詩集」も素敵です。ご冥福をお祈りいたします。
『爺さんとふたり』 第12話 「誤嚥性肺炎」
立夏を迎えてますます山や野原、畑には草木が生い茂り空にはつばめが舞う賑やかな季節になって参りました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
前回は、転倒して骨折した左足大腿骨をどのように治療するのが良いか…と医師と相談していたら、まさかの「いつ亡くなってもおかしくない状態」宣言を受け、私はますます混乱し悩んでおります…
本日は、
『爺さんとふたり』 第12話 「誤嚥性肺炎」
をお送りいたします。
いかがでしたでしょうか。
日々忙しく生活していると2か月はあっという間だなあと、思うのですが…
爺さんにとっての2か月は、生死の境を綱渡り状態で渡っているかのような毎日だった。
自宅で転んだと思ったら転げ落ちるようにあっという間に危篤状態になってしまったのです。
次回は 6月15日(日) 第13話「人工呼吸器につながれて」午前10時頃 更新予定です。

メノキ ギャラリー
Menoki Galleryメノキ書房とかかわりの深いアーティストの作品を紹介、販売します。 第一弾として、メノキ書房刊 詩画集『かべとじめん』の原画を販売します。